2013年11月13日

樽(たる)用の竹が到着

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かつて樽(たる)のタガに使う竹は京都の嵯峨野から、その後は少し南の大山崎から、
運んでおりましたが、ここ近年は前二カ所の竹の大量伐採が不可能になったので、
六甲の裏山、有馬近郊の薮に入り切り出して来ます。
日本中に竹は必要以上に自生しており、樽(たる)や桶(おけ)を作る人も数少なく、
壁下地に使う細い竹、海苔栽培の筏用竹、箒(ほうき)の柄などに竹を使う機会が激減し、
更に中国産の安い竹に駆逐され、ハタキの柄等は殆どプラスチック化、
それ以前にハタキ自体も余り見かけませんね。
原竹(丸いままの竹)を麓の工場まで運んでくれていた業者も少なくなって来ました。
寒い時期に足元がぬかるんでいる上に重い竹を担ぎ出すのは重労働なのです。
長い竹の運搬も容易ではありません。

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今、神戸で和樽用の竹を割る事の出来る職人は二人だけになってしまいました。
原竹の入手も困難ですが、和樽繁忙期の年末になると竹を割って削る職人の手配にも苦慮します。吉野杉と樽丸職人の関係より事は深刻かも知れません。

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