2006年12月19日

酒樽に三本目、四本目の手

すべからく、もの作りをする者にとって、手は最高の道具と言えます。
あらゆる道具は手あるいは指の延長線にあるのでしょう。
手・Mano,(複数でMani)から職人・Manifattore,Monovelle,という言葉が出来たほどです。
我々酒樽屋の職人にとって、足も第三、第四の手なのです。
タガを入れたりする時に足で酒樽を回します。



今日のような寒い朝も裸足、素手で仕事をします。
酒樽は神酒という神聖な物を入れる容器を作るのですから、清めた裸足は当たり前です。
とは言うものの未だ体の温まっていない早朝には、ちょっと気合が入ります。
でも、ひとつ酒樽をつくった後は汗びっしょり。
その後は真冬でも夜まで、Tシャツ一枚で仕事を続けますが、お客さんが来られたり、食事時に手が止まってしまうと、一気に寒気が襲います。



下駄、足袋を履かなくなった現代人の足の指は退化しているといわれています。
足の指を使うことは健康にも良い筈です。
爽快なものですよ。

投稿者 diva : 09:01 | コメント (0)

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