2006年3月17日

樽屋が全盛期だった頃の神戸の港






昔は神戸の中心は兵庫付近でしたから、図は今の三ノ宮よりもう少し西側の港でしょう。
「神戸市立博物館蔵」


酒屋、たる屋の蔵が建ち並ぶ地域。「たるや竹十」付近の遠浅の海。
写真の小舟に新酒の入った杉樽を載せ、この沖に停泊している樽廻船に積み込んで江戸へ下っていきました。


ご存知「メリケン波止場」。
今は味気なくなってしまいましたが、時折、ビルのように巨大な客船が入港して、
見物客が大勢押し寄せます。対岸にはコンテナヤードが見えます。

大きな機械を使い、一夜で荷役を終えてしまうので、外国人の船員も少人数ですし、逗留することなく次の国へ出航し、外人バァで幾夜も明かすという風習も次第になくなってしまったのです。


同じ「メリケン波止場」の明治期発行彩色絵葉書。
少し前までは居留地の異人館を除くと、こんな風情でした。

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